リユース業の業績アップのヒントは現場に有り

コンサルタントコラム TRCC(勉強会) セミナー・クリニック

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。TRCリユースコンサルティングの千馬です。本日は「リユース業の業績アップのヒントは現場に有り」についてお伝えしたいと思います。

 

先日、弊社代表の福本と一緒に弊社が運営しているリユース業経営者向け勉強会「TRCC」の会員企業様の店舗にお伺いしてきました。弊社主催で2か月に1回、リアルとオンラインで勉強会を開催しておりましたので、各店舗の数字や概要は把握できているつもりでした。ところが、実際に店舗にお伺いして、現在取り組んでいることをお話頂き、実際に売場でご案内いただくことで新たな気づきが沢山ございました。この3年、コロナが拡大する中でオンラインMTGが増え、実際の店舗にお伺いする機会が確実に減っていたと思います。(反省!)今回は、店舗にお伺いして実際にお話しをお伺いして気づいたことをいくつかご紹介させて頂きます。

目次

競合店ひしめく激戦区の中、ECもせず、過去最高益を出す古着専門店「ザッカバッカー伏見店様」

ザッカバッカー様は京都にある古着専門店で、商圏内には5店舗以上の大手リユースチェーンに囲まれる激戦区。駅から徒歩20分、駐車場9台という、決して恵まれているとは言えない立地の中、80坪で月間粗利400万以上、過去最高益を更新され続けています。大手に囲まれる中で、試行錯誤をされたそうですが、「自社にしかできない価値とは何なのか?」「自分たちは何を届けたいのか」をしっかりと見極め、ブレない軸をもって店舗運営されています。しかも驚くべきことに、月間買取1000件以上をこなしながら、EC販売無し、貴金属買取等に頼らずに確実に粗利益を出しておられます。ローコストオペレーションを実施しながら、スピード査定も当たり前にできる。なのに丁寧な接客でお客様とのコミュニケーションもしっかり行われてるのが驚きです。同店のスタッフの方とお話をすると、とにかく感じるのが、「お客様のことを良く知っている、よく会話をされている」「社内でその情報もしっかりと共有されている」ということです。実際、福本とお伺いしている際に、買取のお客様も査定風景を観察させて頂きましたが、無駄のない動きと驚くべき査定の速さ。なのにお客様に伝えるべきツボといえる情報は落ち着いて説明され、お客様とのキャッチボールもしっかりとできていることです。しかも、驚くべきことに、社員の方以外のアルバイトの学生さんでも違和感の無い接客クオリティを実現できているとのことです。

 

同店は1店舗でLINEともだちが2万人以上、ティックトックやインスタでの情報発信、動画撮影&編集も自前でその場で行っており、販促費はほぼゼロで運営されています。(店舗にお伺いした当日、福本と私で同社のティックトックに緊急出演しました(笑))

ザッカバッカー様のティックトック https://www.tiktok.com/@zaccabacker?lang=ja-JP

オペレーションを簡素化した分、しっかりとお客様とのコミュニケーションを行い、得た情報を品揃えにも反映。SNSを中心に情報発信もしっかり行う。なかなか難しいことを当たり前のように実行されている珍しい例だと思います。

 

全国チェーンの中でも1位を何度も獲得している買取専門店「リサイクルマート伏見店様」

ザッカバッカー様から車で5分ほど(近!)にあるリサイクルマート伏見店様。同店も驚きの繁盛店です。月間買取1000万円をコンスタント超えること多数で全国トップクラスの実績を出されており、視察の絶えないお店です。同社の実績を支えるのは圧倒的な「リピート客」「ファン作り」です。毎月、安定した固定票(リピーター)がいらっしゃることで、「余裕」を持った店舗運営を可能にできているとおっしゃっておられました。買取件数が少ない買取専門店は、その少ない買取から粗利を稼がないといけないということで、安く買ったりお客様に寄り添った接客や価格提示ができません。同店では200件~300件の買取が常にある状態。ある程度まとまった件数を創り出すことに成功しているからこそ、「余裕」を持った接客と価格提示ができるそうです。同店の事業部長様、店長様のお話をお聞きすると、大切にしていること=「例えその時は売らなくても、お店を出るときに笑顔になってもらうこと」を意識されています。仮に売っていただけたとしても、不安や不満そうな顔でお店を出て欲しくないとおっしゃいます。同店の接客スタイルは、「目の前のお客様の興味・関心に寄り添い、自分たちにできるお役に立てることをお伝えする」「中立的な立場でアドバイスをする」というスタイルです。自社の利益よりも、目の前のお客様の興味関心や不安、不満に寄り添う。簡単ではありませんが、それを積み重ねられてます。その結果、リピーターが増え、紹介客が増える。結果として安定した買取件数で余裕を持った店舗運営ができるという好循環を生み出されているのです。

 

PAがメインで店舗を運営して月間粗利500万を突破。工具専門店「工具買取王国京都久世171号店様」

ここ数年で少しづつ増えてきてるリユース工具専門店。「工具買取王国」の屋号で東海エリア、関西を中心に20店舗を運営されています。この京都久世171号店はなんと、店長不在(2店舗の兼任店長)でほぼパート・アルバイトで運営して、工具買取王国内でTOP3に入る実績を出されています。京都という土地柄、看板の制限等あり、OPENされた2019年当初は苦戦されたそうですが、現在では業績を積み上げて繁盛店になられています。同店ではOPENから今も変わらず取り組まれていることがあります。それは「未経験顧客の開拓」です。まだまだ全国的には店舗が少なく、認知度の低い中古工具店をまずは認知して一度店内に入って頂く。その次にお買物いただいたり、「買取を始めて体験していただく」この積み重ねが今の業績に繋がっていると言えます。来店されるお客様の商圏範囲は他のリユースショップより広く、隣の県、その隣の県からわざわざ来店されるケースも珍しくないそうです。店内には新品・中古の電動工具をメインに、切断系工具、職人さんが使う手工具等がびっしり品揃えされています。特にびっくりしたのは「ショーケースにびっちり詰まった電動バッテリーコーナー」「建築職人さん向け高級手工具コーナー」です。認知度の低い専門店を地域に根付かせ、ファン化していく取組みは素晴らしいと思います。また、一見すると難しそうなパート、アルバイトの方でも十分に店舗運営をできるというのが驚きです。

 

今回お伝えした3店舗はそれぞれに独自の価値を定義し、しっかりとそれをお客様に届けることを実現されています。その結果が売上や粗利に繋がっている好例です。この文章だけでは、正直なかなか伝えるのが難しいです(すみません!)

 

ということで、上記3店舗を視察するリユース業向け繁盛店視察ツアーを企画しましたので、若干名だけ、ご案内可能です。繁盛しているリユース企業の取組を肌で感じたい。すぐに取り組める新たな気づきを社内に共有したいと思われている経営者様、是非ご参加下さい。また、視察後、自社に持ち帰って実践してこと視察の意味があります。そういった意味でも経営者の方と現場の責任者の方との2名以上でのご参加が御世辞抜きにおすすめです。バスの定員の都合上、先着順でご案内を〆切させて頂きますので、ご検討されている方はお早めにお申し込み下さいませ。

当日、お会いできるのを楽しみにしております。

 

【2023年7月13日(木)開催 リユース繁盛店視察ツアーIN 京都 by A-DOS 詳細&お申し込みフォーム】

https://4ny00.hp.peraichi.com/

 

A-DOS千馬

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