いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。TRCリユースコンサルティングの千馬です。
他の業界の方から、「リユースって最近どうなの?」「リユース、伸びてそうだよね!」と最近よく言われます。閉塞感のある日本国内において、リユースの拡大、リユースはまだまだ伸びしろがあり、成長企業が多いことを良くマスコミ等で見られる機会が増えてきているからかもしれません。更に、インバウンド需要もリユース業界には追い風になっており、好調な業績を出されている企業様も多いと思います。
追い風をしっかりとキャッチアップしながら、未経験顧客を経験客に。リユース市場全体を拡大していくような新しい取組みを積極的に広げていきたいですね!本日は、「成功確率」「実行確率」を上げるには?というテーマで書きたいと思います。
目次
不確実性の高い昨今において、確実に業績を伸ばし続けることは年々難しくなってきていると思います。リユース経営という関連から行くと(リユース以外も共通のものもありますが…)
・対競合企業との買取競争による粗利率低減
・ユーザーの経験値アップによる粗利率低減(相見積もり・CtoCとの比較など)
・在庫コントロールの難しさと回転率ダウン(売り切りの難しさ)
・人件費の高騰と採用コストの高騰
・光熱費等、固定費の高騰
・新規顧客獲得コストの増加傾向(販促効率の悪化)
・ユーザーの広告媒体の変化(オン・オフ・多様な媒体と複雑性アップ)
・金利の上昇による返済コストの増加
結果、粗利額の減少、営業利益の減少、経常利益の減少になりやすい経営環境だと言えます。ここを何とか打破しなければなりません…。その為には10年前と比べられないような、精度の高い経営判断と実行速度の向上、PDCAの高速化が求められます。
このような環境の中、業績を伸ばし続けるためのポイントが、「成功確率アップ」と「実行確率アップ」です。
ちなみに、話は変わりますが、弊社が運営するリユース業経営者向け勉強会(TRCC)の会員企業様の昨年との業績アップしている企業は2025年1月で84.6%(昨対は104.5%)でした。昨対を割っていた2社も、特殊な明確な理由があるので、実質はほぼ100%が業績伸ばされています。)
ちなみに、「実行確率とは?」
→こちらの「実行確率」というコトバは、弊社運営の経営研究会の会員企業である、株式会社プリマベーラの吉川会長が実践されている大事なコトバです。非常に的を得た表現で、会員の皆様にも好影響を与えていただいております。要するに、どんなに戦略や戦術が良くても、実行確率が低ければ結果は出ないし、企業の業績の差は、「実行確率」で決まるという考え方と理解しております。
1.3つの情報から潮目を読む
(私が釣り好きのため、このような表現になっています 笑)
1)自社の業績推移を大局で掴む。傾向を知る。(これは自分たちのことなので一番すぐにできる)
2)大手リユース企業のIR資料から大局を掴む。(これも、公開されている情報なので、すぐにできる)
3)近しい同業他社の状況から大局を掴む。(お知り合いの経営者や、勉強会など情報コミュニティがあればできる)
情報の精度を上げるには、正しい情報源と、多面的に数字を見ることが求められます。
2.正しい情報が入る環境を創る
世の中には情報が溢れかえっています。得ようとしなくても勝手に情報が入る時代です。はっきり言って、情報を得る側次第で正しい情報も間違った情報に、間違った情報も正しい情報に置き換わる難しい時代です。特に、大事だと思うのは、「情報の背後(背景)」を知ることだと思います。
経営で言えば、成功事例や失敗事例という情報。これもネット上にはたくさん溢れています。大事なのは、その成功事例や失敗事例の背後(背景)から理解しなければ、ただの情報です。知見にはなりません。(知っている→理解している→理解して実行しているでは大きな差ですよね!)
3.経営者自身がモチベーションアップする環境を持つ
経営者はよく孤独だと言われます。(もちろん、人によると思います 笑)自分の会社の社内では言いにくい弱音なんかも、他の経営者にはシェアできます。共感もされます。また、同業他社で急成長している企業の情報やライバル視している企業が業績好調だと、必然的に自分たちもやってやるぞ!と意気込み、モチベーションアップするのが普通です。中小企業は経営者(トップ)で99%決まると言っても良いと思いますので、経営者自身がモチベーションアップする環境を持つことは本当に大切なインフラともいえると思います。
今回は業績アップの仮説つくりについては解説していませんが、限られた人員、リソースで業績を上げるには、
・業績アップの仮説とセンターピンを決め(ピンポイントで狙いを定める。やらないことを決める。)
・実行速度をとにかくあげ、実行率を上げる(とにもかくにも、実行しなければ無意味。)
・実行したあとの検証をスピーディーに行い、修正する(やらないでモノ言うより、やってみて効果検証!)
が大事です。
もちろん、大前提として、お客様の変化、動向、声に耳を傾けることが大事になります。多くのヒントは、既にお客様(特にリピーターの方、ファン客の方)が持っています。それを理解している企業、店舗はブレないので本当に強い!
今回は、その為のベースとなる、視点として経営者自身が
「潮目を読む」「正しい情報が入る環境を創る」「モチベーションアップする環境を持つ」が間違いなく大事な3要素だと解説させていただきました。
弊社が運営する勉強会(TRCC)の会員様はお世辞にも、本当に成長意欲が高く、オープンマインド(情報も包み隠さず公開)、お人柄も素晴らしい会員様ばかりです。もし、現状を打破したい!モチベーション上げたい!刺激を得たい!という前向きなリユース業経営者の方は、お試し参加も可能ですので、お問い合わせ下さいませ。(ちなみに、3月例会は明日開催なので、お試しできるとして2025年5月例会になると思います。申し訳ございません!)
このブログが何かのお役に立てれば幸いです。
TRCリユースコンサルティング 千馬