こんにちは、株式会社A-DOSの佐藤です。
今回は、リユースショップ・質屋のWeb集客に関するよくある質問に回答させていただきたいと思います。
Q:SEO、SNS、YouTube色々あるけど全部やったほうがいいの?
A:会社の規模にもよりますが自社のターゲットに合わせて、どの媒体をメインにするかを決めて集中したほうがいいと思います。Web集客は中途半端では絶対にうまくいきません。ヒトとカネの先行投資が必要なので、自社がどれくらい先行投資に耐えられるかによって力を入れる領域を検討したほうがいいと思います。
Q:Web集客は担当者がやっておけばいいんでしょ?
A:経営者が「ネット=担当者」という思考ではWeb集客は伸びません。もう集客の一丁目一番地は紙媒体からWebに移ってきています。社員全体がWeb集客の重要性を認識し、取り組んでいくことが求められます。
Q:全くWeb集客に手を付けていないけど、何から始めたらいい?
A:これから始める方は、まずはMEO(グーグルマップの検索対策)から始めましょう。近年グーグルマップからの集客の比率が上がってきて、Webでの検索結果にも大きく出るようになっています。SEOやSNSや動画に比べて即効性があるので最適です。具体的にはまず店舗の情報をもれなく埋めてください。案外抜けているのは店舗カテゴリは、リサイクルショップ意外のカテゴリも複数個入れるべきです(例えば古本屋)そして買取の取扱商品や買取サービスの種類をサービスメニューに入力しましょう。ここまで完了したら、後はレビュー集めです。近隣の競合店に負けない数のレビューをコツコツお客さんにお願いして集めていきましょう。これが自社の資産になります。地域にもよりますが、総合店なら口コミ300件、買取専門店なら口コミ100件、それぞれ4.0以上を目指していきましょう。積極的に声掛けをしないといい口コミは集まりません。
Q:HPはあるけど全く分析できてないどうしたらいい?
A:Googleアナリティクスという無料サービスがあるのは皆さんご存知だと思いますが、初心者にわかりやすく見やすいとは言えません。モチベーション高くないと自社で分析するのは難しいかなと思います。ある程度勝手に分析してくれるツールを導入してそのレポートを定期的に見るところから始めるのもいいかもしれません。詳しい説明は割愛しますが、Ubersuggest、AIアナリスト、KEYWORD FINDERなどがおすすめです。
Q:SNSは店舗ごとに作ったほうがいい?それとも会社単位?
A:大前提で、SNSは個人にフォーカスしたプラットフォームです。よっぽどブランドが立っていれば別ですが基本的に個人が見えない店舗SNSは伸びません。店舗の屋号でスタッフがガンガン出ていく形にするか、(例)月に10足買うスニーカーオタク田中@ショップAの責任者 のような個人を立てていくかどちらかになると思います。もしくはローソンのように仮想のキャラ(中の人)を建てるやり方もありだと思います。一番最悪なのは、人が出ていない買取実績が羅列されたアカウントです。
Q:Web広告ってやるべき?
A:まずは自社のHPのコンバージョン(成約)をどこに置くかがきちっと定まっているかを確認しましょう。主に、電話ボタンやLINE査定のボタンに設定することが多いですが、それがわかりやすい位置に複数箇所設定されていないと折角広告をかけても効果が出づらいです。そもそもGoogleのアナリティクス上にコンバージョン設定をしていない場合はまずはそこからです。要はオンライン(HP上)とオフライン(問い合わせ後の対応)両軸でアクセスを流してもいい状態にすることが最優先だと思います。
Q:CPA、CPO、CVRってなに?
A:「CPA」は、Cost Per Acquisitionの略です。Acquisitionは成果という意味で、一般的にはHPからのい問い合わせ数を指します。つまり1件の問い合わせをいくらで獲得できたかCPAです。続いて「CPO」は、Cost Per Orderの略です。リユースの場合 Orderは買取成約に置くことが多いので、買取1件あたりの成約コストを指します。最後に「CVR」は、Conversion Rateの略称です。全体のアクセスに対して何%に人がコンバージョン(成約)に至ったかを出す指標です。このように、Webの世界ではこういった指標となる数字を設定して管理をしていくのが一般的です。
Q:リファラル集客ってやるべき?どうやって選べばいい?
A:リファラル集客とは、買取比較サイトやアフィリエイトサイトなどからの紹介を受ける集客手法です。リユースでいうと、おいくら、ウリドキ、ヒカカクなどが有名です。もちろん自社でSEO集客できていない場合はまずはこういった媒体の活用は大切になると思います。ただ他社との競争が前提になるので、応対品質の向上や初回返答のスピードなどを上げておかないと、費用だけがかかってしまいます。Web集客といいますが、実は社内でのオペレーション構築の方が課題を抱えてる企業が多い気がします。選び方としては、自社のターゲットユーザーが見ているサイトを選ぶのがいいでしょう。例えば「ロレックス 買取 新宿」と検索をして上位に出てくる比較サイトを選ぶといった感じですね。
Q:ヒートマップツールって高いんでしょ?
A:Microsoftから出ている「Microsoft Clarity」は無料でヒートマップ機能が使えるのでおすすめです。顧客がどのように行動しているかが見えると仮設ではなく、データに基づいてHPリニューアルできるのでおすすめです。有料のツールもありますが、正直Microsoft Clarityで十分かと思います。
Q:YouTubeが流行ってるみたいだけどうなの?
A:YouTubeは本当に群雄割拠になってきていて、マーケットイン(ユーザーのニーズがある内容)の発想で見やすい編集の動画を撮っていかないとなかなか再生数が行かないのが現状です。お店やサービスの紹介も悪くないですが、買取前の片付けの仕方などのノウハウ系やエンタメ系などまずは興味を持ってらうところからがスタートです。SNSの質問でも出しましたが、人をしっかり全面に出すことと、企画の面白さ(興味があるネタ)が求められます。またYouTube内の検索アルゴリズムとして3日以上投稿が空くとよくないと言われています。定期更新と動画の品質が求められるので簡単な市場ではなくなってきています。一方で視聴者からの信頼感を得やすく、来店やサービス利用に繋がりやすいのも特徴です。動画は資産として残っていくものなので、しっかりと腰を据えて、予算と時間をある程度確保してチャンレジしたほうがいいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
大事な考え方としては、デジタルがスタンダードな時代に、経営者が率先して、そして社員を巻き込んでデジタル脳になって経営を進めていくことです。担当者任せのWeb集客はなかなかうまく行かないのが現状です。
元船井総合研究所経営コンサルタント。小売・EC業界業界に6年以上携わり、国内リユース事業・輸出事業・輸入事業・OEM商品制作販売事業など ゼロから年商4億の事業に成長させた経験を持つ。WEBマーケティングとEC販売を得意とし、自身もリユース業界をテクノロジーで支援する株式会社NOVASTOの代表を務め、業界の最先端のノウハウを追い求めている。現在のクライアントは、総合リユース・買取専門店・中古工具専門店・ネット型リユースなど多岐にわたる。。