お世話になっております。株式会社A-DOSの佐藤です。
コロナウイルスの脅威が世界中を巻き込みながら、日本でも広がってきています。
3月28日の安倍首相の会見でも「長期化を覚悟して欲しい」という旨の内容がありました。
我々も現状をしっかりと把握しながら、目の前で出来ることへの対策と、収束した未来への種まきを同時に行っていく必要があります。
クライアント様の状況から現状のリユース業者への影響度合いを業態別に整理します。
総合リユースは、客数に一定の影響が出ていますが、そこまで大きな影響はないという認識です。
メディア・ホビー系では「巣ごもり需要」と新作ゲームの特需もあり、数字を伸ばしているお店が多い印象です。
アパレル系は、家に居る時間が長いのと季節の変わり目が重なったこともあり、買取が増えている店舗が多いです。
一方で販売は、生活必需品と趣味品の消費が優先されているので、店舗もECも数字を下げている傾向です。
工具リユースは、目的買いの利用が多いので、今のところ大きな影響はありません。
一番大きな影響を受けているのは、買取専門店でしょう。
狭い空間に一定時間いる業態であり、ターゲットが比較的高齢者ということで、東京・大阪・名古屋などの人口密集地を中心に影響が出始めています。
更に買取減に加えて、販路となる業者市場も延期や中止が続々と決まり、キャッシュフローが悪化しているお店も増えてきています。
下関のものばんくオークションなど、これを機にオンライン開催のオークションも増えてきているので、上手く活用すべきでしょう。
冒頭でも書いたとおり、影響は長期化する可能性が高いです。
いまは、影響が少ない地方部もこれから影響が出る企業も多いでしょう。
企業としては、コロナ対応の緊急融資制度などを活用し、資金確保をしておきましょう。
こんな時だからこそ、やるべき対策を考えていきましょう。
前回のコラムでも言及があった、ITツールを活用した業務のデジタル化は、いまこそ取り組んでいきましょう。
その他、やるべき対策をまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
・KPIの見直し ⇒EC販売比率、EC出品点数、宅配買取比率、買取コラム投稿数等
・営業時間の見直し ⇒時間帯別分析、営業時間短縮、シフト対応、有休消化
・業務時間の見直し ⇒リアルの施策<EC出品時間の確保
・業務内容の見直し ⇒WEBマーケティング時間(買取コラム、Googleマイビジネス、SNS運用)
・販促内容の見直し ⇒コスト投下構成比見直し 新規獲得施策<リピート施策(SMS、LINE)
・会議の見直し ⇒クラウド化で移動削減、拘束時間削減、議題の絞り込み
・買取方法の見直し ⇒来店型からLINE査定、宅配買取への誘導
・鮮度管理の見直し ⇒回転率を意識してマークダウンルールの見直し
・換金先の見直し ⇒買取相場のチェック、入金サイクルの確認
・異常値の発見、展開 ⇒4月以降の急速な伸びは何か?消費者の心理面での変化は?
・情報発信の見直し ⇒お客様に役立つ情報とは何か?自分たちにできることは?
非常に厳しい状況が続く可能性がたかいですが、この時期に未来に向けてどんなチャレンジが出来たが、間違いなく大きな差につながってきます。
ネガティブな対応ではなく、ポジティブな施策をより多くチャレンジしてきたいですね。
元船井総合研究所経営コンサルタント。小売・EC業界業界に6年以上携わり、国内リユース事業・輸出事業・輸入事業・OEM商品制作販売事業など ゼロから年商4億の事業に成長させた経験を持つ。WEBマーケティングとEC販売を得意とし、自身もリユース業界をテクノロジーで支援する株式会社NOVASTOの代表を務め、業界の最先端のノウハウを追い求めている。現在のクライアントは、総合リユース・買取専門店・中古工具専門店・ネット型リユースなど多岐にわたる。。