第11回「集客のデジタルシフト」
マーケティング実践講座も11回目となりました。今回から7回に分けて、令和の時代にリユースショップに必要な「デジタルシフト」と「ヒューマンシフト」についてお伝えしていきます。第1回は「集客」のデジタルシフトです。
近年、紙媒体からWEBへ集客の主流が移ってきました。なんぼやの決算資料を見てみると、来店顧客の90%がWEBからの集客と書かれています。そしてなんぼやの顧客層は、40代以上で過半数を占めているので、自社の客層は高齢者が多いからWEB集客は重要ではないとは言えません。
ただ、一言でWEB集客といってもその種類は様々です。中でも重要なのは「HPのSEO対策」と「GoogleマップなどのMEO対策」です。SEO集客の基本は「地域名 商材 買取」のKWで3位以内に入ることです。そのためには、Googleの方針をしっかり把握することが重要です。意識しなくてはいけないことは沢山ありますが、ここでは3つお伝えします。❶スマートフォン対応 ❷サイトの軽量化 ❸低品質コンテンツの削減です。クライアント様のHPのアクセスを見ると80%以上がスマートフォンからのアクセスで、サイトのスマートフォン対応は必須と言えます。Googleモバイルフレンドリーテスト(※1)で対応できているかを確認しましょう。そして要注意なのが、❷のサイトの軽量化です。これまで、買取実績を大量に書くことが良いとされてきましたが、近年のSEO対策は低品質のコンテンツの大量生成はむしろマイナスと言われています。SEOで上位が取れているサイトは、共通して良質な長文コラムを揃えて、集客を行っているのがトレンドです。読まれていない記事が大量にあり、サイトの読み込みスピードが遅いサイトは、直帰率上がりSEOの順位が下がる傾向にあります。サイトの軽量化に関しては、GoogleのPageSpeedInsights(※2)を試してみて下さい。点数が40点以下なら要注意です。早急にHPリニューアルや古い記事の削除、画像圧縮などの対策が必要です。
そして近年重要度が急激に上がっているのが、GoogleマップなどのMEO対策です。実際にGoogle検索しても、マップの情報が一番上に出てきます。SEO対策よりも早めに効果が出るので、必ず取り組みましょう!Googleマップの対策としては、住所などの基本情報の表記ががHPと揃っていて、かつ各種情報が全て入っているかを確認しましょう。次に、店舗の顔となる画像が古かったりキレイでない場合は修正しましょう。最後は、お店の口コミです。4.0以下と10件以下は要注意です!お客様の口コミが集客に大きく影響するので、すぐに対策に取り組みましょう。まだまだGoogleマップ対策が出来ていないお店が多いので、今が差を付けるチャンスです。
集客方法のトレンドも大きく変化してきました。5Gの時代に入り、動画マーケティングやライブコマースなど、ここ数年で更に変化していくでしょう。この機会に時代の流れに取り残されないよう、自店舗の情報を改めてチェックしてみましょう。
※1:https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja
※2:https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=JA
元船井総合研究所経営コンサルタント。小売・EC業界業界に6年以上携わり、国内リユース事業・輸出事業・輸入事業・OEM商品制作販売事業など ゼロから年商4億の事業に成長させた経験を持つ。WEBマーケティングとEC販売を得意とし、自身もリユース業界をテクノロジーで支援する株式会社NOVASTOの代表を務め、業界の最先端のノウハウを追い求めている。現在のクライアントは、総合リユース・買取専門店・中古工具専門店・ネット型リユースなど多岐にわたる。。