マネジメント 店長教育・育成 コンサルタントコラム TRCC(勉強会)
先日、弊社主催のTRCC(リユース経営者勉強会)の懇親会で、ある会員さんから嬉しいご報告を頂きました。
その会員企業の全社総会の直前に、その企業の事業部長さんが、
私の前回のブログ「業績絶好調の買取専門店の施策から気づいた繁盛の本質」をリユース事業部の社員さん全員に共有されたそうです。その日は方針発表会で事業部の方針と各店舗の目標や方向性を発表する日だったのですが、直前になってブログ記事を読まれた1人の店長さんが、急に方針内容を少し変えたいとおっしゃったそうです。
「より親身にお客様に寄り添い、お客様のお困りごとや課題を解決する事に全力を注ぎます!」という内容を急きょ入れられたそうです。
その事業部長さんは、常々お客様にお役に立つ事、お困りごとや課題を最優先して仕事をするようにおっしゃっているのですが、より腹落ちしたのか、急きょ発表内容を自発的に変更されたそうです。
その事業部長様からは「常々伝えているんですが、まさか急にあのような社員からの反応がでるとは思っていませんでした。」と私にお礼を言って頂いたのですが、私が思うに、事業部長さんが常々伝えられていた事はもちろんですが、その事業部長さん自身が日々のお客様への行動や社内メンバーへの行動の中で、その考え方を実践されていたからこそ、きっかけはブログ記事だったかもわかりませんが、その変化が起きたんだと思いますとお伝えさせて頂きました。
(実際に数件、その事業部長さんに私の知人の買い取りや片付けの案件をご紹介させて頂いたことがありますが、買取金額や成約に関わらず、親身に対応して頂いたと皆さん喜んで頂いております。)
お客さんに対して提供したい価値や思いを言葉にするのは簡単かもしれませんが、それを継続的に実践するのは難しいものです。部下は上司の言葉よりも、言葉と行動の一致を見ています。いくら良い事を言っても、上司本人が実践していないと説得力はありませんし、組織は変わらないのだと思います。
その意味では、こういった情報は考えるきっかけに過ぎず、やはり日々の行動が一番大切ということになるだと思います。
部下のマネジメントでご相談を受ける事も多いのですが、まずは話している事の要素を自分自身がどれくらい実践できているのか?という事から始めてみるのもいいのではないでしょうか。
京都市出身。流通小売業界、住宅不動産業界、通販業界、飲食・食品業界のコンサルティングを経て、2000年に、リユース業界向けコンサルティング部門を立ち上げ、全国各地に600店舗のクライアントを持つ部門に育てる。元船井総研上席コンサルタント。リユース業界のエキスパートとして、株式上場企業など数多くの急成長企業を作り出してきた。後、2017年2月に船井総合研究所を退職し、2017年3月にコンサルティング会社(株式会社A−DOS)を設立する。 現在、「企業の”あり方”と”やり方”をつなげて、”理念”を”利益”に変える」をモットーにコンサルティングを行っている。リユース業界向けには、TRCコンサルティングを立ち上げ、リユース企業への幅広い支援を行っている。