価格の魅力は価格で奪われる。
ハーレーダビッドソン 元社長 奥井俊史氏の言葉
おはようございます!今日の京都は晴れてました。
気持ちのいい、春の京都です。
ハーレーの販売価格は平均230~240万。
競争相手の国産車の中心価格は約100万円。
2.3倍の価格の差。
ちょっとやそこら、価格競争をしても意味がない高い商品。
そこでハーレーダビッドソンジャパン(以下、HDJ)の取った作戦は、
価格では他社とは「比較しない」こと。
価格で売るのではなく価値で売るしか生きる方法はなかった。
でも、それが商品の魅力を伝えるマーケティングに注力した結果、好業績を維持してます。
(20期以上、増収増益)
このデフレ時代。いろんな安い商品でています。
この間、ビックリしたのは大手小売業の女性スーツ2点セット(ジャケット+スカート)3980円。
安ーい!
でも、本当にこれでいいんでしょうか?
もちろん、円高の影響で原材料が安く入ったり東南アジア生産で、安く作れるのは
悪いことばかりではありませんが、安売りをして、数をたくさん売りまくる!というビジネスモデルは、
大手はいいかもしれませんが中小企業は、絶対乗ってはいけない土俵ですよね。
わかっちゃいるけど、安くして売りたくなってしまう。わかります。
でも、もう一度、その商品の価値を分解してみませんか?
誰にとってどういう理由で役に立つ商品なのか?
TPOで考えるとわかりやすいです。
T はタイム。(いつ使うの?)
P はプレイス。(どこで使うの?)
O はオケージョン。(どういう機会で使うの?)
モノは売ってない。時間を売っている。
コンサルティング先の雑貨屋さんのPOP.
「新しい生活が始まる方におすすめです!
おうちでカフェ気分 日々のくらしにちょこっとプラス
ほっこり落ちつくおうちで大好きな器でいただく
やさしい時間の流れをたのしむ。」
1人暮らしの方はワンプレートの
お皿で洗い物が少ないほうがいいですよねというメッセージ。
料理の写真も入れて、イメージの具体化。
うん。TPOがわかりやすい。
山形の庄内空港のお土産屋さんのPOP。
「あと少しの命です。お助けください!半額50円」
でも安売りするなら、これくらい愛嬌があったほうがいいですね!(笑)
価格の魅力は価格で奪われる。
肝に銘じておきたい言葉です。
今日も、あなたにとっていいご縁がありますように。
京都市出身。流通小売業界、住宅不動産業界、通販業界、飲食・食品業界のコンサルティングを経て、2000年に、リユース業界向けコンサルティング部門を立ち上げ、全国各地に600店舗のクライアントを持つ部門に育てる。元船井総研上席コンサルタント。リユース業界のエキスパートとして、株式上場企業など数多くの急成長企業を作り出してきた。後、2017年2月に船井総合研究所を退職し、2017年3月にコンサルティング会社(株式会社A−DOS)を設立する。 現在、「企業の”あり方”と”やり方”をつなげて、”理念”を”利益”に変える」をモットーにコンサルティングを行っている。リユース業界向けには、TRCコンサルティングを立ち上げ、リユース企業への幅広い支援を行っている。