早くも11月になり、そろそろ年末か…早いな…という時期になって参りました。
リユース業界の大手企業の決算資料やIR資料を見ますと、この秋の業績も好調のようです。インバウンドも徐々に回復、円安、物価高をプラス要因に変えていきながら、客数アップに成功している企業が多いようです。比較的堅調な時期だからこそ、次の一手を少しずつチャレンジしていきたいものですね。
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ここ数年、企業経営において、「売上アップ」よりも「利益アップ」を重点指標にしている企業様も多いと思います。人口減少という避けられないトレンド、かつコロナ、円安という外部要因の中、単純な売上アップよりも営業利益を残すことが重要になっています。営業利益を残せる店長、マネージャーとはどんな取り組みをしているのでしょうか?
シンプルに、営業利益を残すには、大きく3つあります。「売上を上げる」か「原価を下げる」か「経費を下げる」 です。この3つのコントロールを意図的に行うことで、結果、営業利益を残すことが可能になります。特に営業利益を残せる店長・マネージャーは、以下のような特徴があります。
①PLの構造を理解しており、店舗の損益を見るクセ(興味)がある
②粗利率・在庫量の変動を意識しており、買取価格(仕入)や買取査定表を調整することができる
③低粗利で買取したものは早く現金化するクセ付けができている
④季節性の高い商材をシーズン中に売り切る事前計画を立てられる
⑤人時粗利を意識しており、人員配置をコントロールできる
⑥今、何に販促をいくら使っているか把握しており、販促の費用対効果を計測できており、無駄な販促費を使わない意識がある
⑦ローコスト(SNSやブログ)でできる情報発信を使いこなして店舗の認知度を上げることが出来る
⑧情報発信ツール(LINEやSNS、会員化)を中長期で育成できており、必要な時に狙って数字を作ることが出来る
⑨優良顧客を把握しており、個別コミュニケーションが取れる状況を作っている
⑩商材別の販路を把握しており、新しい販路(EC/越境/業販先)の開拓に挑戦している
いずれにしても営業利益を残せる店長・マネージャーは基本的に「数字に強い(意識している)」かどうかが大きな特徴です。私もいろんな企業の店長会議や役職者会議に同席させて頂くケースも多いですが、いわゆる「できる店長・マネージャー」ほど、必ず数字を多用して報告をされます。そして、良い場合、悪い場合の要因を自分なりに分析し、答え(仮説)を持っています。
今月の11月24日(木)には、この2022年に成果を出された店長・マネージャーのプレゼン大会である「リユース業界スーパー店長フォーラム2022」が開催されます。発表予定の5人の方は上記のような営業利益アップのポイントを絞って実行され、しっかりと数字を伸ばされています。是非、伸びている店長・マネージャーがどんな考え方で、どんな取り組みを実践しているのかご興味ある方はご参加下さいませ。
オンラインでの参加も可能になります。是非ご活用下さいませ。
A-DOS 千馬
熊本県出身。元船井総研チーフ経営コンサルタント。 船井総研入社後、住宅不動産業界、小売業界、サービス業界など約20業種のプロジェクトリーダーを務める。 大手SC店長勉強会講師、企業デューデリジェンス業務、戦略策定から実行支援まで経験を有する。 リユースチーム所属時は統括責任者として、総合、古着、ネット買取専門店業態のエキスパートとして全国に繁盛店を生み出してきた。 現在はリアル×デジタルのマーケティングをミックスさせ、新業態開発から既存店の活性化、社員教育まで幅広く対応。 リユース企業店長アカデミーTRPA(Tomorrow Reuse Professional Academy)を主宰。 《主なコンサルティング実績》 ・ リユース専門店(リアル)立ち上げ支援多数(15年以上) ・ ネット型リユース事業開発支援(30社以上) ・ 大手SC店長研修(500店舗以上の商業施設向け) ・ リユース企業デューデリジェンス業務(対金融機関向け) ・ 累計100社以上のリユース企業活性化支援 ・ 累計1000名以上のリユース業店長・マネージャー。店長候補スタッフの育成 ・ 年商1億円規模から年商200億円までのリユース企業の戦略立案及びアドバイス