リユース企業のビジネスモデルを再構築する視点

コンサルタントコラム

こんにちは。TRCリユースコンサルティングの福本です。

先日、山口周さんの「ビジネスの未来」という書籍を読みました。

その中に「“物質的貧困を社会からなくす”というビジネスの使命はすでにほぼ達成されているが、“生きがい”や“やりがい”といった“意味的価値の喪失”といった問題をはじめとして、貧困や格差や環境といった、これまでのビジネスでは解決の難しい社会的課題がたくさん残っている。・・・(中略)・・・“便利で安全で快適に暮らせる場所”にはなりましたが、まだまだ“真に豊かで生きるに値すると思える社会”にはなっていないのです。」

という文章があります。

 

「物質的な豊かさ」から「精神的な豊かさ」へのシフト

 

これは、「物質的な豊かさ」はある程度満たされているが、真の豊かさである「精神的な豊かさ」はまだまだ満たされていない。と言い換えられると思います。

 

リユース業界などの小売業界に置き換えて考えると、モノを所有することで満たされる満足感ではなく、モノを使用することで得られる精神的な満足感が大切だととらえることができると思います。

 

特に、リユース業界は、この20年で3000億の市場規模から2兆円へと急成長してきた市場です。特に成長期には、モノの調達量が業績に比例するメカニズムでした。ところが、中古品の供給量が増え、需要を上回る状況になった今、お客様が求めているのは、モノを通して得られる精神的な満足感に移り変わってきました。

また、「買取」という不要になったモノを手放す行為も、ただ経済的動機性でどちらが高く売れるか?という視点もありますが、どこの会社や店を応援したいか?応援したくなる理由を持っている会社やお店はどこか?また、それは本物か?という視点で、モノを手放す行為の選択肢を決定している傾向にあると思います。

 

 

モノが行き渡った現在、リユース業界においてどんな視点が重要になるのか?

 

本来ビジネスの成り立ちは、同、山口周さんの著書「NEW TYPEの時代」の中に

「本来、ビジネスもまた何らかの豊かさを生み出す、あるいはなんらかの社会問題を解決するための「手段」でしかなかったはずです。

その対価として報酬が支払われていたわけですが、今日、本義として有していたはずの「企業が生み出す豊かさ」や「企業が解決する問題」はビジネスの文脈から抜け落ちてしまっている」

とあります。

 

言い換えると、ビジネスの本質は、①豊かさを生み出す ②問題を解決する という2点に集約されると思います。

 

モノが行き渡った現在、この原点への回帰が求められる時代になったと感じています。

本来の目的である

  • お客様の求める豊かさとは何か?
  • お客様が抱える問題、課題は何か?

という出発点が大切になってくるのでは、ないでしょうか?

 

また、昨今、急成長されているリユース業界の大手企業の一部も、この視点でビジネス展開をされ圧倒的な支持をされている企業もあります。

 

これらを踏まえて、リユース企業のビジネスモデルを再構築する方法をお伝えするセミナーを6月29日に開催します。

多種多様な業界で、モノ視点ではなく、ヒト視点でビジネスを軌道に乗せるお手伝いをされ、17年で1500社以上の実績をお持ちのマーケティングコンサルタントの松野恵介氏。

コロナ禍でも安定成長されている福岡で子供服・用品のリユースショップを4店舗展開されている㈱ポストアンドポストの吉田照喜氏。

以上のお二人をゲストに及びして、リアル&オンライン開催いたします。

 

ぜひ、ご興味ある方は詳細を確認の上、ご参加ください。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

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