こんにちわ!TRCリユースコンサルティングの福本です!
2018年6月14日にリユース業界向けのセミナーを久しぶりに開催させて頂きました。
独立してから初めてのセミナーで、ワクワクとドキドキの中、リユース業界経営者の皆様50名を超える参加者の中、
成熟期のリユース業界の今後の5つの方向性についてお話させて頂きました。
その中でも、一番お伝えしたかったのは、リユース企業の存在意義のシフトの話です。
不要と必要をつなぐという理念を掲げられている企業が多い中、CtoC市場は、
直接、不要と必要をつなぐビジネスモデルとテクノロジーが登場して、あっという間に4000億以上の市場を形成しました。
そうなんです。不要と必要をつなぐという役割が、なくなりはしてませんが、役割が減ってきていると考えています。
リユース企業も新しい役割を見出していかないといけない時代に入りました。
新しい価値をお客様に届けないと、存在意義が減ってきているんだと思うんです。
では、何を元に新しい価値を考えるか?ということですが
それは、企業のミッション(何のために?)やビジョン(どこに向かうのか?)だと思います。
もっというと、それぞれ1社1社の何のために?リユース事業をやっているか?というWHY?が最初の出発点になると思うんです。
特に、異業種参入の多いリユース業界は、成長期に事業参入され高収益のビジネスと捉えて参入された企業も多いと思います。
がしかし、ビジネスを継続されている歴史の中で、
●お客様のどんなお役に立ってきたのか?
●お客様のどんな喜びや感謝をもらってきたのか?
というご経験があると思います。
その歴史の中で自分たちの役割は、リユース事業を通じてどんな価値をお客様に届けることなのか?が問われています。
そのコトを更に深く考える2つの問いが
●誰のどんな問題を解決してきたのか?
●誰のどんな自己実現をお手伝いしてきたのか?
時代に合わせて、HOW?(どのようにやるか?)WHAT?(何をするか?)は変化していきますが、
なぜ?この事業を取り組んでいくのか?WHY?は変えてはいけない軸の部分だと思います。
そのWHY?に根差したビジネスモデルやマーケティング手法を選択し、
自社らしくお客様に価値を提供するという事業コンセプトの再定義のタイミングだと思うんです。
多くの成熟業界を研究してきて、存続する企業と消えていく企業の違いはこの”WHY”を社内一体となって具現化できたかどうか?だと思います。
また、ネット時代は目には見えにくい企業のスタンス(WHY)の部分も見えてくる時代だと思うんです。
そして、生活者は価格や品質に大きな差がない場合、企業の考え方やスタンスによって、消費を選択する時代に入っていると感じます。
再度、自社のWHY?を考え、それに基づいたHOW?やWHAT?を選択していきましょう!!
京都市出身。流通小売業界、住宅不動産業界、通販業界、飲食・食品業界のコンサルティングを経て、2000年に、リユース業界向けコンサルティング部門を立ち上げ、全国各地に600店舗のクライアントを持つ部門に育てる。元船井総研上席コンサルタント。リユース業界のエキスパートとして、株式上場企業など数多くの急成長企業を作り出してきた。後、2017年2月に船井総合研究所を退職し、2017年3月にコンサルティング会社(株式会社A−DOS)を設立する。 現在、「企業の”あり方”と”やり方”をつなげて、”理念”を”利益”に変える」をモットーにコンサルティングを行っている。リユース業界向けには、TRCコンサルティングを立ち上げ、リユース企業への幅広い支援を行っている。