リユース業界の動向~伸びるECモール活用~

CtoC セミナー・クリニック

いつも大変お世話になっております。TRCリユースコンサルティングの千馬です。先日、弊社が主催するリユース業界経営者勉強会(TRCC)の3月例会が開催されました。

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今回、ゲスト講師としてメルカリSHOPSアカウントマネジメント部長の久保正平様にご登壇頂きました。現状のメルカリの動向、急速に伸ばしているリユース事業者様の取組みをシェア頂きました。その中でのポイントをお伝えできればと思います。

 

目次

メルカリの流通総額は2022年8816億円、月間利用者数2040万人!

先日のコラムでもお伝えしましたが、CtoCのネット販売(いわゆるフリマアプリ)の市場規模年々増加しています。トップシェアのメルカリは2022年で8816億円に達しています。ここ数年の伸び率から見ると、例年10%強の伸びを推移していることから、2023年度は1兆円近い数字になることが予想されます。2013年からフリマ事業を開始されていることを考えると10年で約1兆円の市場を開拓したことになります。今後はシニア層の利用拡大とリユース事業者(BtoC)の拡大が進むと想定されます。現状、メルカリSHOPSのアカウント数も20万アカウントを突破されているそうです。

 

コロナ特需が落ち着き、国内のECモール全体の市場規模と各ECモールの前年比の伸びはかなり差が出てきている

参考:2022年時点最新【2021年EC流通総額ランキング】国内20・海外25のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド

 

国内のECモール全体を俯瞰すると、流通総額ではAmazon、楽天の2強が鮮明ですが、その伸び率には少し変化が見られます。また2強以下のモールを見ると、前年比10%以上、モールによっては前年比20%以上のモールも見られます。この傾向からも分かるように、ユーザーは複数のECモールで買い物を分散して利用していることが分かります。また、同様に事業者側も1モールに依存するのではなく、複数のモールに出店、もしくはECモール併売して顧客接点を強化していることが挙げられます。新品商品がこのような傾向になっていることから、中古市場も同様の傾向になることが想定されます。コロナ禍で非接触購買、つまりEC比率が急速に伸びた一方、直近ではリアル回帰も見られ、各モールごとの勢いにも差が出ていると理解した方が良さそうです。

 

メルカリ内での平均月間売上額はお客さま1名あたり17,348円!驚くべきことに60代以上が最も多く、3万円近い!

私も1ユーザーとしてメルカリを活用させていただいておりますが、ユーザーの平均月間売上額が1,7万というのは驚きました。結構、メルカリ内のヘビーユーザーは購入を頻繁に繰り返しているということだと思います。そして、驚くべきことに、最も買っているユーザーは60代以上。平均月間3万円近い額を購入しているそうです。つまり60代以上の新規ユーザーを増やそうという意図は、この数字が物語っていると感じました。スマホ慣れした60代以上のユーザーのインフラとしても成長しているのだと改めて感じました。

 

メルカリ内ではエンタメ・ホビーがシェアNO1.次いでレディース、メンズ

メルカリ内で、実際に何が売れているのか?大枠のカテゴリで言うと、①エンタメ・ホビー(26%)、②レディース(18%)、③メンズ(15%)、④家電(10%)、⑤スポーツ・レジャー(8%)、⑥コスメ・美容(6%)、⑦インテリア(4%)、⑧ベビー・キッズ(3%)、⑨その他(10%)だそうです。

①はつまりゲームやCD、書籍等のエンタメ・ホビー商材だそうです。アップル製品やゲーム製品はすぐに売れる商品として人気のカテゴリのようです。私も実際に出品しますが、特にバーコードのある商品はバーコードをカメラでスキャンするだけで商品名やカテゴリ、タグ等が自動入力されるので、極端な話、画像撮影と売りたい価格だけ入力すれば出品できるという手軽さがあると思います。こういったUIの良さが売れているカテゴリと連動しているかもしれません。

 

メルカリはオークション売価設定。ユーザー、買い方が違うことを理解しておく

よく、比較されるヤフオク!との差で大きいのが、ヤフオク!はオークション形式の自動値上がり方式。メルカリは売りたい価格からの逆オークション方式(売り手側の主導値下げですが)というのが挙げられます。また、ヤフオク!の方がやや男性ユーザーかつ年齢が高め、メルカリは女性ユーザーがやや多く、年齢は若め(10代~30代で全体の約70%)があります。また、送料込みでの販売がメルカリ、送料別がヤフオク!という違いもあります。リユース事業者からすると、いくらで売れるか分からないものはヤフオク!で休めに出品して値上がりを期待する形がこれまでの主力だったと思います。逆にメルカリでは、強気の売価設定から、値下げを徐々に行い、売れる価格を探るという形になります。両社の良い部分を組み合わせて販売できる形を模索することが必要になりそうです。

 

いずれにしましても、ECにおいて、全体のEC率は年々徐々に上がってきているものの、モールごとの成長は異なることを理解しておく必要がありそうです。また、各モールの特徴、自社の強化カテゴリのとのマッチング、可能ならECモールを併売し売れる確率を上げることがキーポイントになりそうです。モール併売できればシンプルにEC上での露出が増えることに繋がりますので、売れる速度は間違いなく上がります。弊社会員企業様でもCtoCモールの併売を実現し、すぐに回転率アップに成功する事例も出てきております。買取は好調だけど、回転率が上がらない…という会社様は是非セミナーにご参加下さいませ。押さえておくべきポイントと実際に取り組まれている経営者様のゲスト講演もご期待くださいませ。

 

㈱A-DOSの最新セミナーのご案内

3月30日(木)にリユース業界専門のクラウドPOSシステムを開発している株式会社NOVASTO様と共催でリユース業界向けオンラインセミナーを緊急開催することになりました!

本日のコラムでお伝えしたような、EC強化の具体的な事例をゲスト企業をお招きして解説させて頂きます。是非経営者様とEC責任者様とご一緒にご参加下さいませ。

 

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A-DOS_Reuse Seminar_2023_ECtoDX_150

A-DOS_Reuse Seminar_2023_ECtoDX_Letter_150

 

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